コレを克服するのが鰍gSTの技術です。

北海道でのエアコン工事実情のお話

道内各地の平均気温 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
札 幌 -4.1 -3.6 0.1 6.7 12.2 16.4 20.6 22.0 17.7 11.4 4.6 -1.1
函 館 -3.0 -2.6 1.0 6.9 11.7 15.5 19.6 21.7 18.0 11.8 5.3 -0.2
旭 川 -7.9 -7.2 -2.5 5.2 11.7 16.5 20.6 21.1 15.6 0.8 2.0 -4.2
釧 路 -5.7 -5.6 -1.6 3.6 7.8 11.4 15.5 17.9 15.5 10.3 4.0 -2.0
稚 内 -4.7 -5.6 -0.7 5.3 10.1 13.9 14.3 18.4 16.6 11.3 4.5 -1.4
網 走 -6.1 -7.9 -2.5 5.1 10.5 14.2 14.1 18.5 15.9 11.0 4.8 -1.9

ルームエアコン普及率(札幌市)
平成11年 平成16年
13.7% 15.9%

賃貸物件(アパート・マンション)に於けるエアコン事情
YAHOO知恵袋から参照(抜粋)
来年の秋頃に北海道への転勤の可能性が出てきました。そこでお聞きしたいのは『エアコン』についてです。
以前、近所の電気屋さんに「東北や北海道などでは冬場エアコンは動かないですよ。室外機が凍ってしまうから。」と言われました。
我が家ではエアコンを2台使用しており、引っ越す際はその2台を持っていきます。
2、3年周期の転勤で全国規模の勤務地なので手放すつもりはありません。
引越し先の物件にエアコンを取り付けたいのです。もし取り付けられない場合は大きな荷物としてどこかに収納しなくてはならない、なんてことになったら・・・困ってしまいます。
私と同じような立場で寒冷地に引越しされた方や似たような経験談をご存知の方、エピソードやご意見を頂けませんか?
  道民です。
  そもそもエアコンを使用する文化がわりと最近になって出来たので、取り付けること自体がそもそも不可能な可能性の方が圧倒的に高いです。(壁に穴を開けないと…)
  エアコンは標準装備の物件も最近増えてきましたが基本的には夏は扇風機なので。我が家も築4年の賃貸ですが、エアコンの穴自体が存在してないです。
  もし穴がなくて許可も取れないとなれば、トランクルーム等に預けるしかないのではないでしょうか。。

北海道の方にご質問です。北海道はエアコンの普及率が低いと聞きますが、真夏でもエアコンなしで快適に過ごせるのでしょうか?

  実際にはつけてる家もありますが、殆ど動かすことはありません。扇風機ですら出すものの 使うのは数日間だけです、普通は風通しの良い窓を開けておくだけで涼しい
  風が吹き抜けます、本州から来る人は「天然クーラーだね」と感激します。釧路などでは最高で20度くらいなので、冷える夜は夏でもストーブつけますよ。エアコンなど
  もってのほかです。北海道ではまず普及率は2−30%ではないかと思います。


北海道ではエアコンに関して『すべてが疎い』のひとことです。これは、
民族= 「エアコンなんていらねぇべや」 沖縄にストーブつける感覚と一緒ですかね
平均気温7.2℃30℃を超えるのも年に数日ですからまだまだエアコンは贅沢品感覚なのです。
建物の設計屋 「エアコンって知ってるぅ」 昨今は理解されてきていますが、一昔前のマンションでは配管穴など設計に入っておりません。
穴あけ屋 「開いてれべええんだべ」 そもそも、エアコンがない地域だから〜配管穴の位置なんて・・・・解らないのもムリはありません。
大工さん 「自然が生きずく北海道・・・」 札幌市内でも熊や鹿が出ますからね〜自然・・・・大切にはしたいですね。
つーか、エアコンよりストーブが先だべぇ
大家さん 「現状復帰ならいいよ」 現状復帰の意味(内容)が違います。
配管穴は内壁・外壁を取替さらに、室内クロス全張替とよく聞きます。
不動産屋 「穴あけないでつけるならOKですよ」 ビス穴を開けないで取付できる訳ないでしょう。
めんどくさいから・・・「いらないっしょ」をよく聞きます。
管理組合 「理事会に・・・・」 MSのベランダは共用部ですから〜
それ言われたら、何にも言えないです。ひどい所では、「1軒だけつけるのは不公平だから不承認」ってのもございます。
実際のデーター(鰍gST調)                                                           (数値は概数です。)
本州からの引越エアコン 工事依頼数 物理的キャンセル 人為的キャンセル 不必要的キャンセル 金銭的キャンセル 実取付数 工事率
  2006年 1700件 369件 500件 180件 10件 641台 38%
  2007年 1500件 400件 300件 50件 17件 733台 49%
  2008年 2010件 700件 270件 200件 30件 810台 40%
  2009年 1850件 482件 380件 279件 21件 688台 37%

モノで見るエアコン(ほとんどのメーカーは北海道では使えませんとは表記されていません。)
室外機本体 冬期間は冬眠状態になると思われます。 室外機にカバー(冬囲い)されている方が多いですね。
室内機 一定時期以外埃の溜まり場所になります。 暖房のサーキュレーターとしての活用もアリです。
配管類 銅配管(張りの無い直線部) 配管長4mで温度差1℃あたり≒0.04mm温度差40度では≒2mm
特にエアコンでは冷媒の温度が60数度(温度差80度)まで上がります。
こんな事繰返していれば寿命は長くないですね。
ドレン管・ドレンホース 配管長4mで温度差1℃あたり≒0.3mm温度差40度では≒12mm
プラスチック類(PVC等) 配管カバー・プラロック等 寒くなると割れやすくなります。
寒冷時に落雪、蹴り込みなど、また、室外機の自重により破壊することがあります。
コーテープ 寒暖を繰り返すことにより割れなどが生じます。
見栄えを良くするためのテープもヨレヨレパリパリに・・・

画像で見るエアコン状況                 
寒暖の差および、積雪の現実  -15℃〜+34℃恐るべし40℃の差 銅管の収縮も大敵です。
施設環境の現実  エアコンに疎い地域だからこそ設計もそして大工さんまでもエアコンに疎いのです。
吹雪(吹きつけ)の現実 この時期は生活や人生総てが忍耐の季節ですね(もちろんエアコンも・・・) 玄関横にあったとしても除雪はできません。 この状況下では・・・
冬期間の暖房使用?・・・・ムリですね。
もし、配管カバーが無かったら・・・・
配管はボロボロですね。
どうしましょう?? 平地置台は『標準』と言っても過言ではないと思います。
鉄製壁掛台ですが、屋根からの落雪が凍結して室外機を圧しています。 鋼鉄製の金具も雪には勝てません。 こんなのが頭上3mの上に付いていたら・・・

軽い傾斜の屋根上への据付ですが、雪により流されています。(配管カバーが完壊され、配管が引っ張られています。)
冬季の工事何をやるのも大変なんですわ! ゴメンなさい、無理があります。 誰ですか?こんな無謀な施工をおこなったのは? コレ、融けるのは5月?6月でしょうか?機器の絶縁もあったモンじゃありません。配管もボロボロです。
恐るべし6重の壁 内壁(ボード)+コンパネ+断熱材+木ボード+断熱材+木ボード+モルタル+サイディング 身も凍るような状況下での作業です。
寒さは我慢できますが、真空引(空気抜)ができません。
ベランダには暖房用FFストーブの排気筒が・・・室外機はどこに置けばいいの?
室内機はどこに着けたら良いのでしょうか?
コンセントはココだし・・・しかし、配管穴が無い??
窓と窓の間が70センチしかない さらに、配管用の孔が天井から20センチここにど〜やってエアコンをつけるの?
配管用孔がまったくありません。やっぱし、RC造は穴あけが標準?